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医歯薬連携事業その4~健診と検診の違い

医歯薬連携事業の口腔管理医療連携モデル事業研修会でのお話しを連載しており、今回で4回目になります。 みなさん、健診って受けたことがあります? では、検診はどうですか? 医科でも歯科でもともに健診・検診はよく行いますが、みなさんこの「健診」と「検診」の違い、わかりますでしょうか。 健診は、健康診断の略で、総合的に診て健康であるかどうかを確認するものです〔health check-up〕。 検診は、特定の病気を早期に発見するために行うものです〔screening〕。 例えばがん検診などが挙げられ、健康診断とは目的が異なります。 ですから、健診でがんが発見されることは難しいことのようです。 虫歯を指摘した際、時々「学校の健診(検診)で虫歯ないって言われたんですけど…」とおっしゃる患者さんがおられますが、職場や学校等で行われる集団健診(検診)は十分な環境状態で診られるわけではありません。 普通の椅子に座った状態で、不十分な明るさの中で診ていきます。 ある程度の虫歯は見つけられますが、小さな歯と歯の間にあるような虫歯は見つけられないことも多々あると思われます。 ですから、あくまでも簡単な指標としてお考えください。 健診とはそういうもの、検診とはこういうもの、とご理解いただければと思います。