予防
こんにちは、かよ歯科クリニック歯科衛生士の小池です。
ここ数日めっきり寒くなり、気付けば今年も残りわずかになりました。
かよ歯科クリニックは今年の4月に開業して約8か月半。
来院される患者さんも増え続け、500名以上の方が受診されました。
お一人お一人、当然口の中の状態が違うので、治療計画や改善点・指導方法など様々です。
(ここの歯ぐきが改善されればなあ~)(今日はどうなっているだろう?)と色々思いながら、日々お口の中を見て(診て)おります。
先日、3ヶ月ぶりにリコール(定期検診)にお越しになった80歳代の患者さんですが、一番初めに来院された時は「もう10年以上、歯医者に行ってない。全然噛めないから治して欲しい。」と言うことでした。
週1,2回しっかり通っていただき、治療も終了しました。
初めて使う入れ歯も最初は着脱に苦労されていましたが、その後慣れてきて調子良く使えていたようです。
3ヶ月ぶりに診るお口の中の清掃状態は、決して良好とは言えませんが、10年以上歯医者に行ってなかった方が3か月後のリコールにお越しいただけたことが、とても嬉しかったです(#^.^#)
3回目のブラッシング指導では、前回たくさんプラーク(歯垢)が付いていたのに、今回はびっくりするほどきれいでした!(^^)!
その日で治療も終了し、次回リコールを薦めました。
歯科受診が終了しても、歯周病の治療はまだまだ続きます。
それは、ご自宅での歯みがきです。
生きている限り、歯周病治療にゴールはないのです…。
歯みがきをおろそかにすれば、また歯周病も悪化していきます。
そのようなことがないように歯みがきを続け、リコールを受けていただき、良い状態を保っていきましょう。
少し早いですが…また来年もよろしくお願いしますm(_ _)m
連日、歯と骨の関係をお話ししましたが、一つここで注意しなければいけないことがあります。
骨粗しょう症を既に治療中の方や、これから治療を受けられる方へ…
骨粗しょう症の代表的な治療薬にビスフォスフォネート系薬剤があります。(製薬会社により色々な商品名で出ております。)
ビスフォスフォネート系薬剤を服用している間は、抜歯やインプラントなどの外科的処置を行うことにより、極めてまれではありますが、あごの骨が壊死することがあります。
このビスフォスネート系薬剤の投与開始前には、お口の中の状態を確認して(歯科検査を受けて)、必要であれば外科的処置は前もって済ませておくのが良いかと思います。
また、ビスフォスフォネート系薬剤を投与期間中に、抜歯等の外科的処置を行わなければならない場合、必ず医科歯科連携の下、休薬するかどうかを検討することになります。
ですから、骨粗しょう症の治療を行っている方は、必ず歯科医師へお伝えください。
事前に飲んでいるお薬の名前もお申し出ください。
日頃からお口の中の清掃を心がけ、歯科クリニックで定期的な検査とクリーニングを受けられるよう、お願いできればと思います。
◆ビスフォスフォネート系薬剤 商品名◆
注射用製剤 :アレディア、オンクラスト、テイロック、ビスフォナール、ゾメタ
経口製剤 :ダイドロネル、フォッサマック、ボナロン、アクトネル、ベネット、ボノテオ、リカルボン …などがあります。
昨日は骨粗しょう症により歯を失う可能性が高くなることや、歯科治療全般の治りに時間がかかるなど、歯と骨の密接な関係をお話ししました。
骨粗しょう症は、全身の骨の骨量減少や骨質劣化なので、全身の健康に影響があります。
皆さんはご自身の骨の状態を調べたことがありますか?
X線や超音波で計測する方法がありますが、計測されたことのない方が多いのではないでしょうか。
最近になり、歯科治療の際に撮影されるパノラマX線写真により、骨粗しょう症の予備判定が可能なことが広島大学の田口先生らの調査により明らかになってきました。
虫歯や歯周病の治療のために撮影したレントゲン写真を使って、骨粗しょう症のリスクを簡単に知ることが可能になりました。
先日、歯科医師会でその勉強会があり参加してきました。
↑同じ60歳代の女性ですが、あごの骨の映り具合で厚みや質感の違いが一見してわかります。
かよ歯科クリニックは、骨粗しょう症対策医科歯科連携事業の協力歯科医院に認定されております。
症状を認める場合は、骨粗しょう症の治療を行える協力医療機関をご紹介します。