予防
こんにちは、かよ歯科クリニック歯科衛生士の小池です。
歯科衛生士をやっていて嬉しいこと、それは患者さんのお口の状態が改善され、喜んでいただけることです。私が最近すごく嬉しかった高校生のSさんのお話です。
主訴(来院された原因)は、学校での歯科健診で『歯肉炎』と書いてある用紙をもらったということで、かよ歯科クリニックに初めて来院されました。
初めてということもあってか、顔はこわばり緊張した様子で不安気なSさん。
お口の中を診ると、歯石が多く付着し、歯ぐきもかなりブヨブヨしていました。
問診してみると歯みがきの際、歯ぐきから出血が起きるので「怖くて磨けない」とのこと。
まず、歯ぐき(歯周ポケット)を測定しました。ポケットの深さは3mmと深くないですが、測定時に出血が多くみられました。
歯ぐきの弱っているところ、歯石の付いているところを鏡でご本人に確認してもらい、普段のブラッシングをみせてもらいブラッシング指導へ。
歯みがきの必要性を話すと真剣に聞いてくれました。
歯ブラシの動かし方は問題なかったので、当てる位置を気を付けてもらうようにお伝えし、実際にやってもらうと上手にできました。
そして1週間後…Sさんのお口の中は、驚くほど改善されていました。
「歯みがきやってる?」と聞くまでもないくらい、目に見えて良くなっていました(#^.^#)
また2週間後…歯ぐきは一層引き締まり、歯ぐきの中に隠れていた歯石が出てきたので、その日はそちらを除去しました。
Sさんご自身も良くなっているのがわかり、自然に笑顔も出てくるようになりました。
歯みがきはこのまま続けてもらうようお話しました。
以前ブログでもご紹介した『思春期性歯肉炎』は、歯みがきでこんなにも改善されるのです。
歯ぐきから出血が起きて困っている中高生のみなさん、是非来院してブラッシング指導を受けましょう!
昨日のブログで、健診と検診についてお話ししました。
みなさんは、健診や検診を受けたことがありますか?
職場や学校などでの集団健診は、半ば強制的に実施され受診されたことのある方が多いと思われます。
検診の代表的な各種がん検診も欧米ほどではないにしろ、昨今の「早期発見!早期治療!」の呼び声で増えてきているか、どうか…(すみません、詳しくないです(~_~;))
蒲郡市では、平成23年度中に満40・45・50・55・60・65・70歳になる方を対象に「歯周病検診」を無料で実施しています。
対象者の方には、昨年の5月末にハガキが送付されています。
今回の対象者の場合、昨年の6月から始まり今年の3月末までの実施になりますので、まだな方はお急ぎください。
歯周病検診は、市内の各歯科医院で受けられます。
まずは専用の問診票を記入していただき、診察室にてお口の中の状態を確認していきます。
◆歯の数は何本か?
◆虫歯の有無
◆歯ぐきの状態はどうか?
◆歯みがきは上手にできているか? …それらを調べ、結果をお伝えします。
無料検診ですが、引き続き治療やクリーニングをやられる方がほとんどで、その分は保険診療となり自己負担金が発生しますので、ご了承ください(事前に意思確認はします)。
持ち物は、昨年の5月末に送付されたハガキ(紛失された場合は蒲郡市保健センターまでお電話ください)、そして保険証をお持ちになって来院ください。
前もって予約の際に「歯周病検診を受けたい」とお伝え頂ければと思います。
歯とお口の健康を保つために歯周病検診を受けましょう♪
医歯薬連携事業の口腔管理医療連携モデル事業研修会でのお話しを連載しており、今回で4回目になります。
みなさん、健診って受けたことがあります?
では、検診はどうですか?
医科でも歯科でもともに健診・検診はよく行いますが、みなさんこの「健診」と「検診」の違い、わかりますでしょうか。
健診は、健康診断の略で、総合的に診て健康であるかどうかを確認するものです〔health check-up〕。
検診は、特定の病気を早期に発見するために行うものです〔screening〕。
例えばがん検診などが挙げられ、健康診断とは目的が異なります。
ですから、健診でがんが発見されることは難しいことのようです。
虫歯を指摘した際、時々「学校の健診(検診)で虫歯ないって言われたんですけど…」とおっしゃる患者さんがおられますが、職場や学校等で行われる集団健診(検診)は十分な環境状態で診られるわけではありません。
普通の椅子に座った状態で、不十分な明るさの中で診ていきます。
ある程度の虫歯は見つけられますが、小さな歯と歯の間にあるような虫歯は見つけられないことも多々あると思われます。
ですから、あくまでも簡単な指標としてお考えください。
健診とはそういうもの、検診とはこういうもの、とご理解いただければと思います。