予防
医歯薬連携事業の口腔管理医療連携モデル事業研修会が昨日の日曜日に愛知県がんセンターにて開催され修了しました。
これまでの内容は、がん闘病中のあなたへ・手術と口腔管理・お薬手帳・健診と検診の違いでお話させていただきました。
それで実際何をする事業なの?と思われたかと思います。
この事業は、主にがん患者の治療が円滑に行われるために、口腔機能管理の観点から治療に係る有害事象等の緩和を医療従事者が連携して行うことを目的としています。
一言で言えば、医科・歯科・薬科連携の下、がん患者さんのQOL(Quality Of Life=生活の質)を上げよう!ということです。
今回、研修受講が全日修了し、修了証書もいただきました。
今後、研修受講者の名簿を作成し、医歯薬の連携を強化すべく利用されていくことになるそうです。
例えば、受講修了者のクリニックなどで愛知県がんセンターの治療中または治療前の患者さんが口腔管理を依頼しやすいようにしていく等が挙げられます。
愛知県がんセンターでは平成16年から21年度の約5年間で患者数が500人弱から3500人強と約7倍と増加しているそうです。
そのため歯科の治療やケアの対象者は、入院患者のみとなっています。
本来口腔ケア必要な外来の患者さんでも、そこまで手が回らないというのが現状のようです。
そのため、一般の開業している歯科医でも知識を得て、ご自宅のお近くで口腔ケアをしていくことをおススメすることになっていくかと思われます。
皆さんにも、そのような状況でもご利用いただけることをご理解いただければと思います。
先日テレビ番組で『TCH』というのが話題になっていました。
TCHは、慢性的な肩こりやあごの付け根が痛くなる顎関節症の原因というお話でした。
この手の健康情報番組は毎回、大げさな演出で「あの時ちゃんと病院に行き、治療すれば助かったのに」みたいな最悪なパターンの再現ドラマが多く、正直辟易しますが…(~_~;)
名医といわれる大学の先生が解説されるには…
歯ぎしりや食いしばるとも違い、無意識に上下の歯が軽く触れている程度の状態が『TCH(Tooth Contacting Habit)』直訳すると「歯を接触させるクセ」。
通常、口を閉じている時は上と下の歯は離れているのが普通です。
軽く触れている状態でいると、あごの付け根の顎関節に長時間負担をかけ、かむ時に使う咬筋が緊張状態に陥り疲弊してしまいます。
その咬筋が疲弊することにより、その近くにある首回り・肩周辺の筋肉を強張らせ、結果→肩こりになるわけです。
この状態は、パソコンなどで集中して仕事をしていたりするとなりやすい、とのことでした。
名医いわく「歯ぎしりや食いしばりとも違う」そうですが、かよ歯科クリニックで配布している『歯ぎしり・噛みしめ』もほぼ同様の内容になり、同じ治療法の記載もあります。
ご関心のある方は是非ご覧いただければと思います。
こんにちは、かよ歯科クリニック歯科衛生士の小池です。
以前ブログでご紹介した、昨年11月から始まった『はつらつ健康教室』が終了するのにあたり、今回もお口の機能を診ました。
健康教室を行う前と後とでは、どのくらいの変化があったか比べます。
楽しく、熱心に健口体操をやっていらっしゃった方が多く、やっていただいた方はその効果がみられました。
例えば、口の中の乾燥はだ液腺マッサージを重点的にやってもらいました。
このマッサージの意味やだ液の役割も覚えてもらい、テレビを観ながらだったり、毎朝目覚めて布団の中でやられた方もいらっしゃって、「だ液が出るのがわかるわ~」と喜んでいただきました。
口輪筋(口の周りの筋力)が劣って食べこぼしをしていた方も、口輪筋を鍛える体操を続けてもらい、水を口に含んでブクブクしても漏れなくなり、しっかりと結果が出ていました。
参加者の皆さんには、教室が終了しても続けてもらうようお願いしました。
健口体操は、口から食べて飲み込むまでの一連の当たり前の動作ですが、加齢と共に劣ってしまう方が多いのが現実です。
お口の健康は全身の健康へとつながります。
いつまでもお口を健康に保ち、元気でいたいですね。