連日、歯と骨の関係をお話ししましたが、一つここで注意しなければいけないことがあります。
骨粗しょう症を既に治療中の方や、これから治療を受けられる方へ…
骨粗しょう症の代表的な治療薬にビスフォスフォネート系薬剤があります。(製薬会社により色々な商品名で出ております。)
ビスフォスフォネート系薬剤を服用している間は、抜歯やインプラントなどの外科的処置を行うことにより、極めてまれではありますが、あごの骨が壊死することがあります。
このビスフォスネート系薬剤の投与開始前には、お口の中の状態を確認して(歯科検査を受けて)、必要であれば外科的処置は前もって済ませておくのが良いかと思います。
また、ビスフォスフォネート系薬剤を投与期間中に、抜歯等の外科的処置を行わなければならない場合、必ず医科歯科連携の下、休薬するかどうかを検討することになります。
ですから、骨粗しょう症の治療を行っている方は、必ず歯科医師へお伝えください。
事前に飲んでいるお薬の名前もお申し出ください。
日頃からお口の中の清掃を心がけ、歯科クリニックで定期的な検査とクリーニングを受けられるよう、お願いできればと思います。
◆ビスフォスフォネート系薬剤 商品名◆
注射用製剤 :アレディア、オンクラスト、テイロック、ビスフォナール、ゾメタ
経口製剤 :ダイドロネル、フォッサマック、ボナロン、アクトネル、ベネット、ボノテオ、リカルボン …などがあります。