大抵の方が、歯や歯ぐきの状態が悪くなることが、あごの骨に影響することをご存じないかと思われます。
最近になり、歯みがき剤のCMや広告などで「歯周病が進行すると、歯を支える骨が溶けます」とやっているものもありますので、多少認知度は上がっているかもしれません。
以前抜歯のお話しをしましたが、歯を抜く時は骨と歯の間にくさびを打つような感じで外して行きます。
それくらい通常の健康な歯は骨と密接しており、お互いに強い影響があります。
歯そのものが傷んでなくても、歯ぐきの状態が悪いことにより骨が溶け、歯が抜け落ちることや、抜歯の際に骨密度の低い骨粗しょう症の方は骨が新生しにくいため、治りも時間がかかります。
骨粗しょう症…こちらも最近ではよく耳にしますよね。
30歳代後半をピークに骨量は減少し、全身の骨が劣化することは、男女問わず誰にでも見られる傾向です。
その症状が重い場合は骨粗しょう症と言われます。
転倒などで簡単に骨折したりするため、寝たきり状態になりやすいと言われています。
また閉経後の女性では、重度の骨粗しょう症ほど歯周病によって早期に歯を失い、総入れ歯になるという報告もあるそうです。
それほど歯と骨の関係は深いものなのです。