先日、かよ歯科クリニックにお電話で問い合わせがありました。
若いお母さんの声で、我が子を心配に思っての内容でした。
産まれて初めての集団検診、4か月健診で「舌小帯がくっつき過ぎてるから、早めに切った方がいい」と言われたそうです。
おしゃべりするようになる前に切った方がいい、くっついてるとその練習もできない…というような話をされたそうです。
舌小帯とは、舌の下にある筋になります。この筋がしっかり付いている状態で、いわゆる舌足らずなしゃべり方になってしまうことです。
そのような方は「あっかんべ~」のように舌を前に出した時に、舌の先端が引きつってハートを逆さまにしたような形になります。
ですが、話を聞くと4か月の赤ちゃんです。特に母乳やミルクを飲むのに支障をきたすことはないそうです。
本当に切らなければいけないんでしょうか?
この舌小帯は放っておいても成長と共に変わっていくこともあり、また今現在なんの支障もなくスクスクと成長中の4か月の乳児に施す必要性が感じられません。
言葉をしゃべりはじめ、「ら」の発音が言えるくらいの年齢(園児くらい)になった頃に発音障害(専門的には構音障害といいます)がある場合は、小帯切除をおススメします。
以前ブログでもご紹介した上唇小帯の切除同様、とても簡単な手術になります。
舌小帯の異常は発音障害だけでなく、歯みがきの際に筋が邪魔をして汚れが残ってしまう・筋に引っ張られて歯槽膿漏にもなりやすい等も考えられます。
お母さん、これからも可愛い我が子を大切に育ててくださいね~(^_^)