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もしも歯が抜けたなら…

先週の9月9日は「救急の日」でした。 この日を含む1週間は「救急医療週間」と言われています。 歯科で救急なんて関係ないかと思われるかもしれません。 私自身は医科大学病院の救命救急外来にて研修を受けた経験もあるので、たくさんの緊急を要する症例を診てきました。 一般の歯科医院に勤務していたころの話です。 お昼休憩中に1本の電話が入りました。 「子供が転んで、歯が抜けてしまった!」とのことです。 年齢、抜けた歯があるかどうかを確認し、小学校4年生のお子さんで、上の前歯の永久歯が抜けたとのことでした。 抜けた歯は口の中に入れるか、生理食塩水に浸して持ってくるといいのですが、出先であり患者さんは小学生でしたので口に入れてるうちに飲み込んでしまうことも考えられため、「牛乳に漬けて持ってきてください」とお願いしました。 30分後、お母さんに連れられて患者さんのお子さんが来院しました。 早速麻酔をして、抜けた歯を再植出来るように処置しました。 その歯を戻し、両サイドの永久歯と固定し、硬いものを噛まないように指示し帰宅させました。 1ヶ月後には、感染もなく固定状態も経過良好にて、両サイドとの固定も除去し、治療を完了しました。 このように転んだりして抜けてしまった場合は、 ・自分の口の中に入れる ・生理食塩水に浸す ・牛乳に浸す このいづれかで保存して、早急に口腔外科の歯科医院(もちろん、かよ歯科クリニックもOKですよ)までGO!です。 ただし1回抜けた歯は、何年か後に異常をきたすことがあるので、定期検診を受けるなど注意が必要です。 また、虫歯や歯周病で抜けたなんて場合は戻ることはできませんので、ご了承ください(~_~;)
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