こんにちは、かよ歯科クリニック歯科衛生士の小池です。
先月(6月)は、歯科検診が行われた学校や保育園等もたくさんあったかと思います。
かよ歯科クリニックでも、学校から治療を受けるように紙をもらって受診するお子さんが増えました。しかし、受診する必要はないけど、CO(シーオー)、GO(ジーオー)と書かれた紙を持ち帰ってきたお子さんはいませんか?いったいこのCOやGOとは…?
CO → 要観察歯といわれ、初期の虫歯の疑いがあるといわれるものです。歯の表面が白く濁った状態になったり、咬む面の溝が着色した状態です。
これは削らなくても、お口の中の環境を良くすることで治ります。
1. 間食は時間を決めて、ダラダラ食べず、糖分を控える。
2. 歯磨きをしっかりする。
3. 歯科医院でフッ素を塗り、自宅ではフッ素入り歯磨き剤を使用する。
以上の3点に気を付けていただくと、歯が元に戻ろうとする力(再石灰化)が働き、削らずに済みます。
GO → 歯肉炎の初期の状態です。歯石は認められず、適切な歯磨きで症状が良くなると思われる人です。
私は毎年、豊橋のある小学校の歯科検診に伺いますが、高学年になると3人に1人の割合で「GO」と言われています。以前お話ししたように、プラーク(歯垢)中の歯周病菌が歯ぐきに炎症を起こすため、GOと言われた子供たちの歯には歯垢が多くみられます。高学年になると、親御さんが仕上げ磨きをしている子もほとんどいないので、誤った磨き方で汚れが残っている子が多いようです。子供さんの中では歯ぐきから出血するのが怖くて、そこを磨かなくなり、汚れがついて歯ぐきが腫れてと悪循環になっているのも見受けられます。
COやGOの紙をもらってきたお子さん、来年は削る虫歯や酷い歯肉炎にならないためにも、今一度歯科医院で歯磨きチェックをし、正しい歯磨きの方法をしるのはいかがでしょうか?