こんにちは、かよ歯科クリニック歯科衛生士の小池です。
先日、70代のAさんが来院されました。
Aさんは体調を崩され、2ヶ月程かよ歯科での治療が中断しましたが、お元気になられ、またこちらに通院していただけるようになりました。
しかし、短期間で虫歯が急増!(>_<)
初診時の問診を見ると、「間食は1日1回時間を決めて食べている・嗜好品は特になし・歯磨きは1日2回・薬は数種類服用」とあります。
薬の副作用で唾液が減り、虫歯にはなりやすい状態ですが、あまりにも虫歯が増えています。
Aさんに「間食しますか?」と改めてお聞きしても、以前の問診通り「1日1回4時頃に食べるね」と。
その間食も、飴やキャラメルのような虫歯になりやすいものを取られていないそうです。
「じゃあ、よく飲む物は?」とお聞きしたら「カルピス。250mlのカルピスを1日数回に分けて飲んでるよ」とのこと。
原因はそれだ!と思い、そのことについて説明させていただきました。
飲食すると、虫歯菌が出す酸によって口の中のphは酸性に傾き、歯の表面のカルシウムやリン酸が溶け出します。※これを脱灰と言います。
数十分後、唾液の働きによりphは中性に戻り、溶け出した成分は再び歯に沈着します。※こちらは再石炭化
この「脱灰→石灰化」は、飲食のたびに繰り返されますが、間食回数が多かったり、飴やジュースを頻繁に口にする人は、歯の石灰化が追い付かず、虫歯になってしまうのです。
Aさんの場合、カルピスを数回に分けて飲んでいたので、この「脱灰→石灰化」の機能がうまく働かずに虫歯が増えてしまったようです。
みなさんも間食の取り方には気を付けてくださいね。