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医歯薬連携事業その8~口腔管理

これまで医歯薬連携事業の口腔管理医療連携モデル事業研修会でのお話をしてきましたが、がん治療の三本柱「手術・化学療法・放射線治療」のお話などが続いて、歯科クリニックのブログらしからぬ感じでしたね。 今日は、がん治療を行う上で、とっても重要視されてきている口腔管理についてお話しします。 がん治療をしていくとお口の中のトラブル〈口腔内合併症〉が起こることが多々あります。 化学療法で40%、造血幹細胞移植で80%、口腔がんや咽頭がんでは100%起こると言われています。 化学療法を行うことで、免疫力や抵抗力が落ちるので、歯肉が腫れたり・カンジダというカビが生えたり・口内炎ができやすく、そのために感染予防が必要です。 また、手術後の肺炎や感染の予防でも、お口の中の状態を極力清潔に保つことが重要になります。 放射線治療の副作用では、口内炎・口の中の乾燥・味覚障害・開口障害・骨の壊死が挙げられますが、それ以外に多発性う蝕もあります。 これまでのお話の中で、手術やその後の治療などでお口の中をきれいにすることは、重要なこととご理解いただけたかと思います。 でも、それ以外にも歯やお口の中の状態によって影響することがあります。 歯の本数が少ないと頭頸部や食道がんのリスクが高くなったり、歯みがきでリスクが下がるという統計が出ています。 口の中の状態が全身の健康を左右します。 たかが歯と思わずに、常にお口の中の状態を良くしておきましょう!
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