こんにちは、かよ歯科クリニック歯科衛生士の小池です。
先日の日曜日に愛知県歯科衛生士会主催の講演に行ってきました。
講演会のタイトルは『がん治療、口から食べて人間らしく乗り切りたい!』です。
以前、院長のかよ先生の書いたブログで、がん治療は多職種との連携が必要というお話がありました。
その多職種の中に歯科衛生士の役割もあります。
(かよ先生の内容と重複している点もありますが、ご了承ください)
がん治療には、手術・抗がん剤・放射線治療があります。
抗がん剤や放射線治療はがん細胞の攻撃だけでなく、体内の正常な細胞にもダメージを与えてしまいます。
粘膜の上皮細胞は細胞の生まれ変わりが活発なため、治療による障害を受けやすく、副作用として口内炎が起こりやすくなります。
また、唾液腺の障害も起きて、唾液の分泌が低下し、口腔内の乾燥や粘膜の荒れもみられることも多いです。
唾液の分泌が低下すると細菌も増殖しやすくなり、細菌が増殖すると…①口の中がネバネバして気持ち悪くなる・②味が伝わりにくくなる・③誤嚥性肺炎を起こす・④口内炎が悪化する…など、お口のトラブルで食べることができなくなると栄養状態が悪くなり、体力が低下して治療が思うように進まなくなります。
口の中を清潔に保つことで、口の機能回復と低下を防止して、口から食べることを円滑に進める手助けになっていくのです。
歯科衛生士は、お口のケアをお手伝いします。
がん治療を始める前に、歯周病や虫歯の治療を済ませておくことは、実はとても大切なことなのです。
そのような場合も、ご相談いただければと思います。