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医歯薬連携事業その6~放射線治療

今日は雛祭りですね(*^_^*) お天気も良く、診療室も暖かく… でも怖くて窓が開けられません(~_~;)花粉が! 医歯薬連携事業の口腔管理医療連携モデル事業研修会でのお話を続けていきます。 がん治療の三本柱と言えば「手術・化学療法・放射線治療」です。 手術と口腔管理では手術についてお話でしたが、今回の研修会では化学療法と放射線治療の話しと口腔管理の総論でした。 今日は「放射線治療」についてお話しします。 放射線は、太陽や光などの電磁波の仲間になります。 普段の生活の中でも微弱な放射線を浴びていて、飛行機に乗ったりすると多めに浴びると言われます。 原発の事故で放射能・放射線・放射能物質など話題に上った昨今ですが、放射線を医療に利用する歴史は古く、胸部レントゲンなどみなさんも1度くらいは使われたことがあるかと思います。 がんの治療で行う放射線療法としては、放射線を照射させた部分にしか影響を及ぼさないことから、手術と同じように局所治療になります。 そのため手術を行った場合に大きく身体機能を損なう場合や、切除不可能な進行がんや高齢者など手術の負担が大きい場合など、特に利用価値は高くなります。 放射線の感受性がいいがんでは、手術と同じくらいの治癒力・抑制力があります。 日本ではおよそ28%の患者に実施していますが、欧米では60%前後実施されているそうです。 日本においても、高齢化・切らずに治す放射線治療への期待の高まり・ITや画像技術などの進化や高度化により、今後放射線治療が増えていくのではないかと思われます。 放射線ががんに効く理由は、放射線をあてることにより細胞が死んでDNAの二重連鎖を断ち切ることによると考えられています。 がん細胞と同様に正常な細胞も放射線によりDNAの損傷を受けますが、正常な細胞は数時間で回復していき、がん細胞はそれより回復力が遅いため、がん細胞が復活する前に次回の放射線を照射していくことになります。 がん細胞が元気になる前に叩くことができるわけですね。 そして副作用は皮膚や粘膜に出やすく、頭部への照射の場合、口腔内のトラブルを訴えることが多くなります。
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